『聖なる剣』という意味を持つこの寺院は創建者ジャヤヴァルマン7世が父親の菩提寺として建設したと言われています。遺跡の東北には左写真のようなギリシャ神殿建築を思わせるような不思議な建物があり、こういった建築物は他の遺跡では見られません。この建物は一見2階建てに見えますが、上階に続く階段も無ければ床もありません。王の瞑想場所だったという説もありますが現在に至って謎に包まれたままです。仏教寺院として建設されましたが、過激なヒンドゥー教徒によって仏像や仏彫刻を破壊された形跡が残り、痛々しくもある遺跡です。
・所要時間:45分程度
・建築年代:1191年
・創健者:ジャヤヴァルマン7世
・信仰:仏教
中央の池を囲むように4つの池が東西南北に配置された、珍しい遺跡です。(現在4つの池には水はありません)中央池は全ての病を癒す水がたたえられていたと言われ、当時は医療機関として動いていたとの説があります。こういった医療施設を造ったのも、創建者のジャヤヴァルマン世が初めてだったと言われています。それぞれ4つの池にも意味がありますので、池の中を覗いてみるといいでしょう。
・所要時間:25分程度
・建築年代:12世紀後半
・創健者:ジャヤヴァルマン7世
・信仰:仏教
当時この遺跡周辺一帯は『東バライ』と呼ばれる人口の湖があり、この東メボン寺院は湖の中央に浮かぶように建てられていたと言われています。その為当時人々は小船に乗って参拝に来ていたようです。現在この湖の水は枯れ切って陸地となっていますが、アンコール王都西に造られた『西バライ』という人口貯水池は現在でも水をたたえたまま残っています。そして寺院の四隅には守神の象の石像があり、千年以上遺跡を守っています。
・所要時間:20分程度
・建築年代:952年
・創健者:ラージェンドラヴァルマン2世
・信仰:ヒンドゥー教
プレループ=『からだを変える』という深い意味のあるこの遺跡は、当時火葬場の儀式が行なわれていたと言われています。火葬場と『からだを変える』は日本人にとって全く結び付きがないものですが、ヒンドゥー教では現在でも「輪廻転生』の思想があり、この場所で火葬された人々は来世もまた生まれ変わることが出来ると信じられていました。火葬後の灰を流す神聖な場所も遺跡内に設けられています。ピラミッド式のこの寺院の頂上からはサンセットを見る穴場ともなっています。
・所要時間:20分程度
・建築年代:961年
・創健者:ラージェンドラヴァルマン2世
・信仰:ヒンドゥー教
シェムリアップ市内から車で約30分
所要観光時間:2時間半〜3時間
入場券チェック:
プリアカン・ニャックポアン・東メボン・プレループのみ
TOILET::ニャックポアン近く&プレループ近くに無料トイレ有り
●午前
特別に混雑する時間帯はなし
●午後
特別に混雑する時間帯はなし
最も雨が多い9月では、ニャックポアン寺院の池に水が溜まり、当時と同じ雰囲気を味わえることが出来ます。
このコースの遺跡は日陰が少ないため、日除けと水分補給は忘れないようにしましょう。
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